近年、年間降雪量の少ない地域においても、短時間の集中的降雪を要因とした立ち往生車両の発生等により交通障害が多発しています。
これらの冬期交通障害は、地域の人々の日常生活だけではなく、物流の停滞など社会経済にも大きな影響を及ぼします。
車依存度の高い地方部における生活交通の確保や多頻度小口配送、ジャストインタイム生産システムなどの物流ニーズの多様化が進む中、通年的に安定した物流の確保が求められており、冬期道路管理の重要性は全国的に高まっています。
当社では、近年の気象状況や道路交通状況を踏まえた大雪時の道路交通確保対策や冬期道路管理の効率化について提案し、道路管理者を支援します。
除雪コストと路面積雪による旅行速度低下を貨幣換算化(除雪コストと合わせたコストロス)する等、除雪効果を定量的に評価する手法を提案します。
少雪地域、多雪地域の大雪交通障害の事例から、対象地域において大雪時に対応すべき課題を定量的・定性的な指標から抽出し、対応すべき事項を提案します。
また、お客様のオーダーがある場合には、上記の課題や対応事項を踏まえた冬期道路交通確保のあり方(例:集中降雪時の対応マニュアルの策定等)を提案します。提案にあたっては、地域によって気象状況や除雪体制(機械の保有状況等)が異なる中で、地域の実情に応じた冬期道路交通確保の対応方法を検討することが非常に重要です。当社では、地域毎に道路交通確保に必要なポイントと検討事項を分析し、それに基づいた道路交通確保のあり方を提案します。
<冬期道路交通確保のポイント(例)>
ポイント | 検討項目例 |
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大雪時の除雪作業の流れ | ①除雪作業の流れを気象状況、道路交通状況の変化に合わせて計画。 ②どの段階で除雪体制を切替、応援要請を行うかを関係機関で共有。 |
除雪梯団構成変更の柔軟な対応 | ①主交通の確保を優先した除雪体制の構築。 ②除雪工区内での梯団構成の工夫。 (より降雪の多い区間へ除雪機械をシフト) |
スタック車処理 | ①スタック車処理方法の事前教育、訓練。 ②民間業者(レッカー等)と連携したスタック車処理。 |
集中除雪 | ①集中除雪実施方法と必要人員把握、関係機関との連携・情報共有。 ②集中除雪実施のタイミングと指揮命令系統。(除雪限界の把握) ③市街地、山地部の地域に応じた集中除雪の実施。 |
関係機関による除雪及びスタック車処理の相互支援 | ①関係機関の垣根を超えた除雪の実施。 ②情報連絡本部等を活用した上記①の決定。 ③高速道路との除雪連携についての対象施設、判断基準、除雪内容 等の調整。 |