交通事故による死者数は、全国で、約5,000人/年。北陸地方においても毎年200人を越える尊い命が失われています。当社は、交通事故による死者ならび交通事故撲滅のため、事故危険箇所の対策検討・設計に取り組んでいます。
事故ゼロプランの取り組みの流れ
事故対策は、事故危険区間で多発する事故類型(追突事故、右折事故、正面衝突事故等)を過去の事故データをもとに抽出し、その事故の発生要因を特定したうえで適切な対策を行うことで効果的に事故を削減することができます。
当社では、事故の要因分析にあたり、事故データに加えて急ブレーキ発生箇所データや、車両走行速度データ等の多様なデータを用いて、科学的根拠に基づく分析を行い事故の発生要因を特定するとともに、過去の事故対策実績や新技術の採用も視野において適切な対策を提案します。
急ブレーキデータプロット図
カーブ区間で速度超過等により、対向車線に車が逸脱して発生していた正面衝突事故の対策として、ドットラインによる速度抑制策とカラー舗装による車線誘導を実施した例です。
このように、場所によって異なる事故の発生特性を高度な解析技術により把握して、適切な対策を提案しています。
「事故ゼロプラン(事故危険区間重点解消作成)」とは、交通事故対策への投資効果を最大限高めるため、交通安全分野において全国的に展開していくもので、平成22年度から取り組まれている施策です。
対策対象箇所は、過去の事故データに基づき抽出した事故の危険性が高い箇所、および関係機関や道路利用者に対するアンケート等により抽出したヒヤリ・ハット箇所等で、毎年度、PDCAサイクルに沿った進捗状況管理を行い、第三者委員会に図りながら進められます。
当社は、長年にわたり事故対策検討業務に携わってきた経験を活かし、事故危険区間の抽出、事故要因分析、対策立案、対策設計、対策効果検証等を行い、交通事故の撲滅をサポートしています。