笹子トンネル天井板落下事故を契機に義務化された橋梁の定期点検は、令和元年度より2巡目の点検に入っており、点検コストの縮減や、通行規制時間の短縮が点検を実施する上での課題となっています。
当社では、このような課題に対応するため、橋梁点検専用ドローンや橋梁点検ロボットカメラといった最新技術を活用して、点検作業の効率化を図っています。
橋梁点検専用ドローンは、①強風条件でも安定した飛行が可能 ②カメラを機体上部に取り付ける機構により任意角度で対象物の撮影が可能、といった特徴があります。また、搭載するカメラは0.1mmのひび割れも検出可能で、目視点検と同等の点検精度を確保できます。
橋梁点検専用ドローンの活用ケースとして、高橋脚の点検が挙げられます。従来の点検では、清掃用ゴンドラを用いることが一般的ですが、橋梁点検専用ドローンによりこのような仮設は不要となり工期短縮が可能です。また、高所作業も不要となるため作業の安全性向上にも寄与します。
橋梁点検ロボットカメラは、点検箇所より離れた場所からカメラで視準して点検する機械で、カメラの向きや倍率(光学30倍ズーム)、撮影操作をタブレットから遠隔操作できることが特徴です。また、操作端末のタブレットにクラックスケールやL型スケールを表示でき、損傷の規模をリアルタイムかつ定量的に計測することが可能です。
橋梁点検ロボットカメラの活用ケースとして、PC箱桁橋内部の点検が挙げられます。点検員が近接するための足場や脚立、梯子、ロープアクセス等の仮設が不要となり、工期短縮が可能です。
新潟市中心部を横断する国道7号・8号 新潟バイパスは、昭和45(1970)年に紫竹山IC~海老ヶ瀬IC間が暫定2車線で開通し、令和2年12月1日に50周年を迎えました。
新潟バイパスを管理する国土交通省新潟国道事務所では、開通50周年を記念し開設した特設HPにおいて、新潟バイパスの歴史や役割、特徴などをわかりやすく紹介しています。
その中で、バイパスの維持管理を担う「エッセンシャルワーカー」を紹介した動画が公開されています。この動画において、新潟バイパスの橋梁点検業務を実施している弊社社員が動画作成に参加しました。
新潟市の大動脈を陰で支える弊社技術者の「想い」をご覧ください。